「日本書紀」や「出雲風土記」にも登場しており、日本人が昔から愛し、なれ親しんできた鳥であることがわかります。 日本でみられる在来種のハクチョウには、コハクチョウと、より大きなオオハクチョウの2種類がいます。水鳥公園でみられるハクチョウのほとんどはコハクチョウですが、時々群れの中にオオハクチョウが数羽混じっていることがあります。
水鳥公園では10月中旬に最初の1羽が飛来し、3月下旬まで見られます。ただし、米子水鳥公園はハクチョウ達のねぐらとして利用されているため、日中は田んぼに出かけます。園内でハクチョウが見られるのは早朝と夕方です。近年では、12月に採食地の近くの田んぼに水が張られると、そちらにねぐらを移してしまうため、11月中に観察に来られるのがおすすめです。
池では水草を、水田では落ち穂や草の根を食べています。
親鳥と同じ大きさですが、まだ産まれてから一年たっていません。それでも5000kmもの距離を渡って日本へやってきています。
夏にここで卵を産み、約1か月半かけてヒナを育てます。そして、飛べるようになった幼鳥を連れて、家族一緒に10月から11月頃に日本へやってきます。
※この写真のハクチョウは、平成9年の春に水鳥公園で標識をつけられたもので、それ以降、平成9年~平成18年まで毎シーズン水鳥公園に飛来し、平成19年に鳥取市での観察を最後に確認されていません。
嘴がオレンジ色で、目元が黒いのが特徴です。中海周辺で見かけるコブハクチョウは、元々は日本に住んでいない外来種です。人間が持ちこんだ個体が野生化し、日本で繁殖する様になりました。コハクチョウと違って一年中観察されます。 コブハクチョウは気性が荒く、米子水鳥公園では、在来種のコハクチョウをいじめることがあり、大変困っています。
その多くはコブハクチョウです。コブハクチョウには、翼を切って飛べなくしている個体や、威嚇の姿勢をする個体がいます。これをみて病気や怪我をしていると心配する人がいますが、心配はいりません。 右の写真は、左翼を傷めて飛べなくなったコハクチョウです。飛べなくなった後でも中海で生き続けているたくましい個体も稀にいます。 また、怪我をした野鳥を見つけたら、下記のページを参照してください。
鳥取県野生鳥獣の救護リンク